20171107 御日様を追い掛けて見た。2018/10/19 23:23:00

山脈だと云われれば納得して仕舞いそうな雲が東の低空に居座る早朝。 クロスフィルターを装着した E-M5Mk2 を江ノ島に向ける。 燈光が正面に来た時に露光しては派手な結果に為るので少しズラしてシャッターを押すのだが、普段と違うタイミングは難しい物で… 明るい星は金星(-3.9等)、右斜め上に有るのは乙女座のスピカ(0.98等)、好きな娘で有る。 Venus と Mademoiselle の Combinaison と洒落た心算だったのだが、邪魔雲も然る事乍、クロスフィルターもピンと来ない…使うシーンを間違ったかな(汗)。 主役にスポットライトが当たらないと云う印象。
20171107 御日様を追い掛けて見た-01

20171107 御日様を追い掛けて見た-02
日出後に山脈雲の上に積雲が連なる。 丁度細く途切れそうな位置に御日様が遣って来たので、其処を1枚。 2018年の1月のカレンダーとは異なるレタッチを施したが、フレアが一寸目立って仕舞ったかな。


前々朝のクロスフィルターの掛け方を反省して、もう一度、金星とスピカに相手をして貰う。
20171107 御日様を追い掛けて見た-03
でもねぇ~って感じだ。 暁に抗う星ゞを拾い上げたのだが、本来の明るさと乖離して仕舞った。 此のフォト以降、此のフィルターは使って居ない(笑)。

20171107 御日様を追い掛けて見た-04
余所見して居たら…

20171107 御日様を追い掛けて見た-05
あ、上がって来ちゃった。 流石に此処迄雲の無い日の出は珍しい。

20171107 御日様を追い掛けて見た-06
其日の夕方は稲村ヶ崎で、「タリタリ風」?に撮って見た。

20181022 栗名月とオリオン座流星群(写らず _| ̄|○ )2018/10/22 06:06:00

「十三夜」云えば、水戸徳川家所縁の「涸沼」迄、撮影に行った想い出が有る。 今回は良いコンディションに為ると確信。 何処で撮ろう? 十三夜がパール富士に見えるのは、「大山の山頂」で午前2時47分… 「みよし鮨」の大将なら行けるのだろうが、小生には無理。 何時も拝見して居るフォトブロガーのベーゲンさんは登頂された様で、「#独り占め」とツィートもされていらっしゃる。 矢っ張り、頑張った人には御褒美が有る物なんですね~ 当方は山中湖のパノラマ台も検討したのだが、此処では山頂を掠める程度にしか為らない。 気温も0度近くに下がろうから…と根性無し。 と云う訳で地元の海岸に午前1時に遣って来た。 流石に誰も居ないし、そう荒くも無い波音にさえビビるが、月明が頼もしい。
20181022 栗名月とオリオン座流星群(写らず _| ̄|○ )-01
栗名月の逆さ兎を明神ヶ岳の麓に見送って、急ぎレンズを換え、バタバタと構図を決めて、オリオン座流星群のインターバル撮影に入る。 天文薄明が始まる迄の70分間に渡って、10秒露光のフォトを E-M5Mk2 に自動で撮って貰ったのだが、結局、何れのフォトにも流れ星は写って居なかった。 目視では5個程数えたのだが、全て写野外だったのだ、残念。 だが、素晴らしいプレゼントが有った。 肉眼でも「え? 見えてるの!?」って感じでドキドキして居たのだが、フォトで確認して、間違いない。 竜骨座のα星、「カノープス」だ。 文字通り冬の「スター」なのだが、余程空の状態が良くないと姿を見せて呉れない。 まぁ、「見えッこない」と10月の深夜に海岸迄は来ない所為も有るのだろうが、中学生の時に別れたガールフレンドに再び出遭えた気分。 星の世界で「も」こんな事が…と感慨深い。
20181022 栗名月とオリオン座流星群(写らず _| ̄|○ )-02
午前3時45分に撮影したフォトだが、換算 14mm の広角レンズで撮って居るので、一番明るい「シリウス」と二番の「カノープス」が鉛直方向にピタリと並んで写った。 そう、-0.62等とこいつは全天で2番目なのだ。 因みに「シリウス」は -1.44等なので、2.1 倍の大差が元々付いて居るのだが、低空(フォト時刻の高度が大気屈折に依る浮上を考慮せずに 2.143 度)で赤く見える(本来は白)ので、もっと明差が有る様に思える。 「老人星・寿星」とも呼ばれ、此星を見た者は長生きだと云うが、神無月に見た小生は超長寿に違いない(笑)。 下がったとは云え、11度台の気温なので冬に比べればずっと暖かいのだが、寒さ慣れして居ない身には辛かった。 マフラーに加えてホッカイロを持参して良かった。 でも、矢っ張り、此処にひとつ流れて欲しかったよね~

6時前の日出迄、片付乍居座って居た。
20181022 栗名月とオリオン座流星群(写らず _| ̄|○ )-03

20181024 2800円のラーメン@蔦2018/10/24 23:23:00

月に一度、御所様に御目通りを願い、上京する。 丁度、其日に祐貴君が「自分の今までの中での最高の出来」と云うラーメンを提饗すると伺った。 もう何年前に為るんだろう… 藤沢の「めじろ」を最初に訪ねた日に小生にラーメンを造って呉れたのが、未だティーンの彼だった。 壁には彼が描いた常連客の似顔絵の色紙が沢山貼って有り、1枚だけ色が塗られて居たのは鳥のメジロだったな。 随分とセンスの有る子だと思ったのだが、其れが今や日本の、世界の…って、凄いなぁ、嬉しいねぇ。

4ヶ月振りの初電には未だ「覚えた顔」が、「何時もの場所」に居らして懐かしく思う。 6時半に「蔦」に到着。 「代表者で複数枚は可能」と云うルールなので、5番の整理券を一八さんから頂く。 其足で神田の蕎麦屋さんへ。 此処も早朝に好く伺った物だが、スタッフのオジサンは変わったんだな。 以前のオフィスと同じビルに有るクリニックに痛風(笑)の定期診察へ。 病院を変えるのが嫌で、此処迄遣って来るのだが、以前の同僚に遭うかどうかの「スリル」?も楽しみのひとつだ(笑)。 診察が終わって巣鴨に戻ると、今度は3番目でした。 扨、11時の数分前に暖簾が懸かる。

20181024 2800円のラーメン@蔦
     「A5黒毛和牛と松茸の醤油Soba ~松茸ご飯添え~」

適度に薄くスライスされた高級牛肉に雲丹とキャビアを乗せ、芽葱を飾る。 シンプルにも見えるが「高そう」な印象を不断に感じるね。 先ずはスープの馨りを… おぉ、松茸の風雅さがブンと伝わって来る。 丼を持ち上げてスープを啜るのは、彼の父君の教えを小生が得心して居るからだ。(「めじろ」には蓮華も胡椒も無かった) 穏やか乍、味のインパクトは相当に「来る」。 牛肉のエッセンスや松茸は勿論だが、其れを突出させずに野菜・魚介等多くの旨味成分で構成された様子が知れる。 難しい事は判らないけれど、彼の勉強の成果と多くの経験、研鑽の証が凝縮されて居るのだろう。 「試作の時よりも美味く出来ました」との事だが、此れは美味いなんてレベルでは… 「そんだけの素材を使えば、当然でしょ」との声は有るだろうが、「其れを活かす」以上に、引き出せるだけ抽出した旨味を合わせる力量は如何許りか… 「香り松茸」と良く云うが、沢山の松茸から出汁を摂るってのは、予算や経験が足りないってのが通常の状況だよね。 「製麺も僕が遣りました」と伺ったが、喰感や風味も然る事乍、味わい深い麺と云うイメージで、茹で具合の確かさと相俟って、稀有な組み合わせに為った。 麺に下手に味を付加するとスープとの乖離を招くのは良く聞く話だが、祐貴君に限っては有り得ない。 高級小麦に踊らされずに粉に迄神経が行き届いて居る…は、書き過ぎかな。 でも、そんな感慨が確かに有った。 ローストされた牛肉の美味さには痺れちゃうけど、此れをラーメンに乗せて仕舞ったのが快挙、いや暴挙(笑)なのかも。 更に雲丹、キャビアもクオリティの高い物だ。 小生は雲丹好きで鮨屋の大将が良い物が入ると呼んで呉れる(何時も行ける程余裕は無いが)ので、雲丹には煩い(笑)のだが、此れに文句の有ろう筈が無い。 単に高級素材を積み重ねたと云うのでは無く、計算の結果だと確り判った。 松茸御飯に添えられた酢橘をアドバイスに従って、少々スープに絞る。 粋、なんだね…って、御作法だ。 其の御飯だが、敢えて一口は其儘頂いた後、徐にスープを投じて行く。 後刻に御所様が仰って居らしたが、最早、料理(祐貴君が目指した処なのだろうが)で、料亭の味わい。 やや抑えた上品な松茸テイストは、芳醇なスープと合わせる為だ。 酢橘は少しづつ、味わいの変化を試し乍、にしなくてはね。 松茸と酢橘は組みで使われる事も多いが、其の顕著な学習をさせて貰った。

以前の様に毎週はとても無理だけど、機会を得て、亦来るね。 今回も有難う、佳い一杯を頂きました。